3日目の日も朝早くからイスタンブールの街を一人気ままに歩き回る。
この日はまず早朝のブルーモスクへ立ち寄り、人が少ないのでゆっくりと絨毯に座りながらその素晴らしい天井やステンドグラスなどを鑑賞する。
ここは何度訪れても、その美しさにため息が漏れる。
ヒッポドローム モザイク博物館 モザイク博物館
その後近くのヒッポドロームを見て、モザイク博物館、アラスタバザールへと向かう。
アラスタバザールはモザイク博物館の出口付近にあり、こじんまりとしたバザール。見て回るのにそう時間もかからないし、午前中はまだ空いていないお店も多い。
その後ガラタ橋へと歩みを進めた。
この日もあいにくの曇り空。
2月のイスタンブールは寒いが、雪が降るほどでもない。

時間が早いからか活気のないガラタ橋を渡って新市街へ。
目的地は私の大好きなガラタ塔である。

ガラタ橋から見えるガラタ塔を目指してひたすら坂を上る。
金融街を通り過ぎ、地元の人が通う薬局やロカンタの前を通り過ぎ、道に迷ったかなと不安になったころ、目的地のガラタ塔が目の前に現れた。
記憶の中と変わらない、その円柱のフォルムの中に私は吸い込まれていく。
ガラタ塔からの景色
エレベーターでガラタ塔の上へ。そこは360度景色が楽しめるカフェになっていた。
窓際の席に座り、あたたかいカプチーノを飲む。
どんよりとした曇り空の下に広がるイスタンブールの街並み。
日本とは全く違う、赤レンガの屋根やテラスのあるアパート、細い路地を隙間なく埋め尽くす建物に遠くまで来たものだと思う。
ガラタ塔をのんびり満喫したあとはまた旧市街に戻り、ガラタ橋のたもとにあるイェニー・ジャミィを訪れる。
イェニー・ジャミィ
エミノニュにあるイェニー・ジャミィは1663年に完成した大きなモスク。
この裏にエジプシャンバザールがあるため、たくさんの人でいつも賑わっているが、やはり冬場だからかそれも少し少な目だ。
エジプシャンバザールはグランドバザールに比べると扱っている商品が香辛料や食品、薬局のようなものが多い。
この屋根のある所を抜けると裏にはどこまでも続く問屋街があり、衣類や雑貨類、おもちゃ類などの小さなお店が軒を連ねていて、地元の人もたくさん歩いている。
店の中には地元民でにぎわうロカンタやテイクアウトできそうなお店もあり、小腹が空いたときに利用したい。
そしてこの問屋街を抜けて坂を上っていくと、旧市街で一番目を引くスレイマニエ・ジャミィが見えてくる。

スレイマニエ・ジャミィはオスマン帝国が最盛期だったころ、スレイマン1世の命で建設されたモスクで、イスタンブールと言えばスレイマニエ・ジャミィと言われるほど美しいモスクである。
ここはなかなか日本のツアーでは行かないようで、私も今回が初めてだった。
ここは場所が行きにくいのか、それとも時間のせいだったのか人もまばらでゆっくりと見ることが出来た。
中は赤い絨毯が敷き詰められ、天井から吊るされた巨大なシャンデリアが優しく照らしている。
ブルーモスクとはまた違う美しさに、ただ佇んでしまっていた。
敷地内にはスレイマン1世と愛妻ヒュッレムのお墓もある。
スレイマニエ・ジャミィを見学し終わったころにはすでに辺りは薄暗くなってきていて、私は慌ててホテルへの道を探した。
実はこことホテルはそう離れていなかったのだが、初めての場所だったこともあり、また夕方5時頃には周辺の問屋さんは店じまいをしてしまい人もほとんどいない状態だった。
女性一人で歩いていてもそうそう危険はないけれど、知らない街ではあまり遅くならない方がいい場所もある。
閑散とした問屋街を一人ホテルへと急いだ。

ホテルに戻り、ホテル近くのロカンタで夕食をとる。
牛肉とジャガイモの炒め物はとっても美味しくて、おなかいっぱい!
もちろん飲み物は大好きなアイランで!
