私がキッチンのリフォームを考えた当初、最初に悩んだのがいったいどれくらいで我が家のキッチンはリフォームが出来るのだろうということ。
ネットではいろいろリフォームの相場というのが出ていますが、我が家のような古い2世帯住宅の例はあまりなく、実際にいくらくらいの費用がかかるのか、いくら用意しておくべきなのかがわかりませんでした。
そのため、なかなかリフォームに踏み切れなかったということもあります。
もし、古いおうちのキッチンでリフォームに悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればいいなと思い、今回費用を公開することにしました。
我が家のような古いおうちの昔ながらのお勝手をリフォームしたいという方の参考になれば幸いです。
キッチンリフォームの費用内訳
キッチンリフォームが終わり、リフォームにかかった費用がすべて出そろったので、その内容を公開したいと思います。
キッチンリフォームの費用は大きく分けて3つになります。
キッチン本体の費用、内装工事費、そしてキッチンに入れる設備費用です。
そのほか追加工事費や後から購入した備品などもありますが、それはキッチンリフォーム費には含んでいません。
ただし、参考までに金額は載せておきます。
キッチン本体代の内容


我が家の場合、キッチンはU字型(コの字)オーダーキッチンで、シンクとコンロが2台ずつあります。シンクと作業台の足元はオープンタイプで椅子に座って作業が出来るようになっています。
作業台、シンク上に付けた収納棚2台とシンク2台はキッチン本体代に入っています。
キッチンの高さは850㎜、奥行きは600mm。
この写真には映っていませんが、キッチンと同じ素材で作ってもらったワゴンが3台あります。
それらを合わせて約330万円ほどでした。(税込み)
内装工事費の内容
内装工事は既存のキッチンの撤去費用、床や壁の解体費用、配管工事、電気工事、ガス工事、新しい床や壁・天井の大工仕事費用、クロス代などが含まれます。
我が家の場合、シンクが二台あるため配管工事が2か所、また天井にダクトレールを3か所埋め込んでもらったため若干費用が高めになっています。
そのほかキッチンの床を13センチほど下げてもらい、隣の部屋との段差を解消しました。
また天井が高いので、レンジフードをつける壁の面を下げてもらうなどの工事がありました。
既存のキッチンも古く、大きかったため撤去してもらうのに少々お値段がかかったかもしれません。
費用の内訳は大工工事約120万、配管工事35万、電気工事25万、ガス工事10万です。(大工工事と配管工事の中に撤去費用と解体費用が含まれています。)
工事費の合計は約190万円ほどでした。(税込み)
設備費用の内容
設備費用は多岐に渡ります。
内容としてはビルトインコンロ2台、レンジフード2台、照明器具、ダイニングテーブルセット、食器棚、水栓2台、冷蔵庫、室内ドア2か所、キッチン本体などにつける取っ手、椅子などです。
ネットで買うよりもお得に購入できたのが、普段うちが契約しているガス屋さんでお願いしたビルトインコンロとレンジフードです。

ビルトインコンロは2台ともリンナイのLisseです。(750mm )
レンジフードはリンナイのTLRシリーズのもので900㎜のものを二つ並べて付けています。
この二つはネット価格よりもだいぶお安く買えたので、もし購入を考えている方がいたらお近くのガス屋さんに一度見積もりをお願いするのをお勧めします。
そのほかのものもほとんどをネットで購入しました。
冷蔵庫だけは近くの家電屋さんで購入しましたが、営業に来ていたメーカーの方と交渉できたのでこちらもネットで購入するよりもお得に購入することができました。
冷蔵庫についての記事はこちらから

そのほかキッチンをオーダーした家具屋さんに作ってもらった食器棚は35万円ほどでした。(サイズW1500×D600×H850)

室内ドアを二か所新調しましたがこちらは既存の寸法では入らなかったためオーダー商品となりました。だいたい一つ55000円ほど。
設備費用の合計は140万円ほどです。(税込み)
キッチンリフォーム費用に掛かった合計金額
上記のキッチン本体代・税込み330万、内装工事費・税込み190万、設備費用・税込み140万を合わせると合計約660万ほどになりました。
当初考えていた予算に対して160万ほどオーバーです。
予算オーバーが分かったのは工事費用の見積もりが出てからでしたので、工事に入るころと重なり、なかなかそこから予算に合わせてどこかを削ることもできず、むしろ見積もりよりも今後どれくらい増えるのかと戦々恐々としていました。
(追加工事やその後キッチンの備品などを購入した分でさらに+50万以上かかりました)
我が家の場合、予算分の費用は主人が負担し、足らない分に関しては義父と私で負担という形に落ち着きました。
結果700万くらいの予算を確保することができました。
反省点
当初予定していた以上に費用がかかってしまったのは、私の工事費などの見積もりが甘かったこととやはり古い家なのでキッチンが普通のおうちよりも広いということもあります。(キッチン部分だけで14畳ほど)
なかなか大工工事がいくらだとか水道工事がいくらだとは素人にはわからないので、工務店を通すなら必ず見積もりを取ってからやられることをお勧めします。
我が家の場合のように大工さんに直接お願いする場合は見積もりの前にお話が行く場合が多く、金額は結構後回しになりがちです。
なかなか大工さんにいくらまでで工事してくれという交渉は難しく、予算を立てた段階ではわかりませんでした。
そのため当初自分で立てた予算よりも見積もりの段階でオーバーしているケースがあります。だだ実際工事が終わった後の請求書が見積もりよりも安くなる場合があります。
我が家は追加工事も頼みましたが、それでも当初出していただいた見積もりよりもお安くしていただけました。
そのあたりが今の工務店さんを通したら追加でかかることはあるけど、安くなることはないと思われるのでレアケースだとは思いますが。
そのほか、設備費用が当初思っていたよりもかかってしまいました。
やはりキッチンを綺麗にするのだからという欲がでてしまい、照明器具やダイニングテーブル、冷蔵庫なども新調してしまいました。
一応予算を決めていましたが、少々オーバーしてもいいやとなってしまったものが塵も積もったかなという感じです。
そのほか、ここの設備費には含んでいませんが、その後購入したキッチン備品費用も結構嵩みました。
例としてはエアコンやオーブンレンジ、そして家族みんなで共有できるPCスケジュールなどです。
細々としたキッチン用品も購入しましたが、買う予定のなかったものをいろいろと購入してしまったので、予備費としてやはり50万は用意しておいてよかったなと思います。
古い家のキッチンをリフォームすること
我が家のキッチンは築30年ほどのキッチンでした。
義祖父母と義父母が30年使ってきただけあって年季があり、今のキッチンに比べると導線なんて考えられていない使いづらいキッチン。
もともと物が捨てられないため込み気質の義実家なので、キッチンには使わないものが常にたくさんあり、それが私にはすごくストレスでした。
決して私がものすごい綺麗好きというわけではないですが、視覚に入るものが常に多いというのは地味にストレスになりやすく、また片付けても片付けてもきれいにならないキッチンにいら立ちが募ることもありました。
そんなキッチンをリフォームすることができて、今いろんなストレスから解放されています。
掃除に対しても考え方が変わったのか汚れが蓄積される前に日々こまごまと掃除しようという気持ちになるし、これだけお金をかけたのだから大切に使いたいと思う気持ちが自然と沸いてくるため、今までのあの騒然としたキッチンが嘘のようにキッチンを綺麗な状態で使うことができています。
やはりすっきりしたキッチンで料理をする時間は楽しいし、音楽を聴いてのんびり過ごす時間も最高でキッチンに感じていたストレスはリフォームによって解消されました。
キッチン一つでこんなにも気持ちが楽になるなんてと思うほど、私はキッチンをリフォームしてよかったなと思います。
我が家のように古いキッチンで悩んでいる方がもしいたら、少しでも手を入れて少しでも快適な空間づくりをされることをお勧めします。
それだけで普段の生活が一段と楽しくなります。
