前回も書いたけれど、義母のビールへの執着心がすごい。
家から10キロほど離れたスーパーまで歩いてビールを買いに行くこと2回。
今回もまたスーパーから電話をしてきて、足が痛いから迎えに来てという。
義父がビールを買ったの?と聞くと買っていないという。
何しに行ったの?と聞くと足が痛いから何も買っていないとか言う。
ビール買っていたら迎えに行かないよというと買っていないと言う。
信じちゃいないが、迎えに行かないわけにもいかず、主人に迎えに行ってもらう。
今回は買い物かごも買い物袋も持っていなかったらしい。
でも実際はカバンの中にこっそりビールが6本。
しっかりちゃっかり、当たり前のように、買っていた。
そして家に帰って、こっそり、いやバレバレなのだが堂々とまず一本を飲む義母。
そしてその1時間後くらいの夕食で今日の分のビールを飲むと堂々と言う。
さっき飲んでたでしょというと、知らないと華麗なる嘘をつく。
さきほど私の目の前で飲んでたのは何?と聞いてもわからないふり。
残りのビールをすべて取り上げると、それからずーーーとビールを返してと言い続ける。
『電話してきたときビール買ってないっていったよね?』
『買ってないよ』
『じゃぁ家にビールなんてないよ』
『ビール返して、お願い、私のビール5本あったでしょ?』
『お義母さん、ビール買ってないなら家にビールないでしょ?』
『ビール返して、ねぇ私のビールさっき持って行ったでしょ?』
『お義母さん、ビール買ってないって自分で言ってたでしょ?』
『…ビール返して』
こんな会話を何十回も繰り返す。
『お義母さん、さっき飲んでたよね、あれは何?』
『知らない』
『じゃぁ私も知らないよ、そもそも家にビールなんてないじゃん』
『ねぇ今夜のビールと明日の昼間に飲むのと、明日の夜に飲むのと、明後日の昼に飲むのと…(エンドレス)返して』
『お義母さん、一日一本って前に約束したよね、今日もう飲んだよね?』
『え、飲んでないよ。ねぇ夜の分ちょうだい』
こんな会話を何十回。
どういう風に対応するのがあっているのだろうか。
ビールを置いておけばそれこそ一日に2,3本は飲んでしまうし、ビールでおなか一杯になるのか食事はおろそかになるし、この前は飲み過ぎたのか吐いていた。
床やテーブルに吐いたそれを掃除するのはこちらだし、本当に迷惑。
取り上げたら取り上げたで、ずーーーと『ビール返して』と繰り返す。
結果こちらが根負けして与えてしまうことになるのだけど、一日1本は死守できる。
義母は自分の欲にだけ本当に忠実で、それが『ビール』なのだ。
決して暴力を働いたり、暴れたり、徘徊したりはしないけれど、
『ビール』に対する執着は地味に私たちを疲弊させる。
華麗につく『嘘』もどこまで理解してやっているのかいないのか。
それに対して私が返す言葉。
ばかばかしい。
理解しているのかいないのか、矛盾しているのに、私もわからないふりをして対応しているけれど、疲れる。
ビールが欲しけりゃ死ぬほど飲んでも本当は構わないよ。
それで静かになるのはわかっているから。
でも、ビールって体に悪いんだよ、一日に3本も飲んだら。
痩せていたお義母さんがいつの間にかかなりのビール太り。
健康に悪いのは一目瞭然。
だから取り上げているんだけど、なんかもうどうでもよくなってくる。
静かにしてほしいし、手を煩わせないでほしい。
だったらビールを与えておけばいいんだろうな。
でもなぁ、そうしてしまったらダメな気もする。
でも、ほんとーーーーに面倒くさいと思う毎日。
