リフォーム業者を使わずに古いブロックキッチンの台所をリフォームする②

こんにちは、kikoです。

kiko
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今回は前回の続きで『キッチンリフォームの構想』について書いていきたいと思います。

前回の記事はこちら↓

リフォーム業者を使わずに古いブロックキッチンの台所をリフォームする①

目次

  1. キッチンをリフォームするために準備すること
    • 何がどう不満なのか現状の問題点を把握
    • 改善したい箇所、新たに欲しい機能や維持したいものを書き出す
    • リフォームする場所、範囲を決める
    • 自分なりに予算を付ける…
    • ここまでのまとめ
  2. キッチンリフォームの構想?今回はここ
    • キッチンリフォームのイメージを膨らませる
    • 理想のオーダーキッチンを造ってくれるメーカーを探す
    • 部屋全体のイメージを決める
    • リフォームの手配:自分で大工さんとやり取りする。
  3. リフォーム開始
    • キッチンの片付け(撤去できるように準備する)
    • キッチンの撤去~内装工事
    • オーダーキッチンの搬入・組み立て
    • キッチンの完成
  4. リフォームを振り返って

キッチンリフォームの構想

リフォームするために4日で片付けたブロックキッチン

キッチンリフォームのイメージを膨らませる

キッチンをリフォームする準備としてイメージを膨らませる作業があります。

ここを丁寧に時間をかけられれば、リフォームをするタイミングが来た時にもすっと物事が進んでいきます。

また逆にイメージがないままリフォームを行ったり、予算が足らないのに焦ってしまいリフォームをはじめてしまった場合、結果に満足がいかないことも考えられるので、イメージを膨らます時間と予算をすり合わせる時間を大切にすることはリフォームを成功に導く鍵なのではないかと思います。

ここに時間をかけられないならば今はタイミングでないと見送る潔さも大事かもしれないし、タイミングが合わなければうまく進んでいかないこともあるので、タイミングを掴むことも大切だと思います。

さてそんなタイミングを掴めるように準備するのがキッチンのイメージです。

我が家の場合はリフォームしたいと思い始めた頃には用意できる費用もなくて、そこまで高額な費用をかけるほどイメージが煮詰まっていなかったこともあり、一度はリフォームを諦めたというか、まだ時期じゃないんだなと思った時がありました。

それが2019年になったらあれよあれよとリフォームすることになったのですが、リフォームする前の準備期間が約2年ほどあったので、その期間にキッチンのイメージを膨らませることが出来たのでスムーズに進んでいきました。

みなさんはどうですか?

キッチンのイメージしっかりと持てていますか?

我が家の場合、まず誰がメインで使うかを考えて、どういう風に使いたいかを考えることから始めました。

我が家はその当時3世帯同居が2世帯同居になったころで、キッチンを使うのは主に料理好きの義父でした。

私はヘルプ要因でして、義父と一緒にキッチンに立つことが多く、足が悪くなってきた義父の動きを見て座って使えたら楽だろうなとかもっと動きやすい導線だといいのになと思っていました。

まずは座って使えるキッチンを調べて、自分たちの動きを見て導線を自分なりに考えてみて…。

そういうものを繰り返していきます。

我が家の場合キッチンはもともと2世帯用なのでシンク、ガス台が2台ずつあるブロックキッチンでして…。

このガスコンロ2台、シンク2か所をどう落とし込むかは難問でした。

こんな変則的なキッチンはそもそも新しくしてもブロックキッチンしか無理じゃないのかとか、今流行りのシステムキッチンではオーダーじゃないと出来ないんじゃないだろうかとか、オーダーキッチンなんていったい費用はどれくらいかかるんだろうかとか、次から次にわからないことが出てくるのです。

でもある程度形が見えてくると、やはり自分の理想のキッチンはオーダーでしか造れないという結論が出てくるんですよね。

そのころには月日も流れ予算も増えていて、自分の造りたい形が実現できそうになってきました。

しかしある程度イメージが構築できて予算もなんとかなるとしても、リフォームに踏み切るにはどうしても解決しないといけない難しい問題が最後にありました。

それが我が家はお寺ということもあり昔からお世話になっている大工さんがいるのです。

その大工さんに大工仕事はお願いするのが習わしなのですが、もう当時すでにご年配で私がやりたいと思っていることをお伝えして、理解してもらうというのがまずすごい難しいことなんですよね。

キッチンに理解もないし(使えればいいじゃないか的な)、インテリアとかそういうのにも理解がない。

実直で素敵な方なのですが、昔ながらの職人気質な大工さんなので、その方とどうすれば理想のキッチンが作れるのか、これが最後まで私を悩ます難問でした。

理想のオーダーキッチンを造ってくれるメーカーを探す

この時点ですでに自分の中ではこういう形のキッチンを造りたいという理想のものができていたので、あとはうちの大工さんとうまくやってくれそうなオーダーキッチンを造ってくれるメーカーさんを探せばいいという道が見えていました。

まず初めにしたのは私が思い描くキッチンを造れるのはどこかということ。

約2年間考えていたことは以下のことです。

  • その当時義父が料理を作ってくれていたので、義父が座って作業がしやすいこと(コンロやシンクの下が空いているタイプ希望)
  • もともとお客様をお招きすることも多く、義父はパンやケーキなども焼くのでそういうお菓子を作れるカウンターのようなスペースも必要で、またたくさんの調理器具を収納するスペースも必要
  • 以前と同じようにコンロは二つ、シンクも2つ備えているキッチン

この3つは必ず形にしたいものでした。

システムキッチンやブロックキッチン、イケアのキッチン、ユニバーサルデザインのキッチンなども検討しましたが、自分の理想の形を追い求めていくとどうしても既製品では難しく、それならばオーダーキッチンを造ってもらおうという考えに至りました。

オーダーキッチンとなると造るものによって値段もばらばら見当が付きません。

とりあえず自分なりに書いた図面を用意し、いくらまでという予算も決めました。

そしてネットで岐阜県内でオーダー家具を作っていて、オンラインだけではなく実際に会って話を聞いてくれて、一緒に考えてくれるようなメーカーさんをいくつか探しました。

用意した図面と予算を元に何社かに直接お話を聞きに伺い、自分の要望をお伝えして見積もりなどをお願いしました。

その中に今回お世話になる『F-FURNITURE』さんがありました。

こちらの会社さんはオーダーキッチンを主軸にされている会社さんで担当の方との打ち合わせでここなら大工さんともやり取りをお願い出来るし、私の希望するものが造れるのではないかという思いがしっかりともてました。 

その後正式に『F-FURNITURE』さんに造作キッチンをお願いするのですが、打ち合わせをはじめてから出来るまでの期間はさらに半年ほどかかりました。

私が作った下手なラフ画を元にプロの方が図面を作ってくれ、何度も打ち合わせを重ねていきます。造作ですからシンクの高さから幅、扉の色、素材すべて自分で決めれます。決めることは本当に細かくて、そのたびにいろいろ悩みましたが、プロからのアドバイスをいただき、当初のイメージからブレることなく造っていただくことができました。

さらに同じ素材、デザインで食器棚も作っていただいたので、キッチンに統一感を持たせることもできました。

部屋全体のイメージを決める

さて実際にキッチンをオーダーで造ることを決めたので、次に決めたのはキッチンを置く部屋(台所)をどうするかということです。

うちは古くからある台所スタイルのため部屋の大きさは12~14畳ほどでそこにダイニングテーブルもある家です。

そのためキッチンをリフォームするなら部屋自体もすべてリフォームすることになります。しかもキッチン横の12畳ほどの部屋も来客用のダイニングテーブルが置いてある部屋だったので、そこも一緒に少しいじることにしました。

その台所はブロックキッチンと壁一面につけられた吊り下げ戸棚とタイルで、いかにも昭和な台所です。私の好きなインテリア本に載っているようなキッチンの真逆を地でいく古く懐かしい台所。

そこをどう自分好みに変えていくのか。これを考えるのはすごく楽しい作業になりました。

今まで集めたインテリアの本やキッチンに特化したインテリア本、リフォーム本や海外のインテリアが紹介されている本などいろいろと参考にし、ネットでもたくさんキッチン画像を見たり、ブログを見たりして自分が好きだと感じる画像を集めて比較していきました。

ある程度画像を集めていくと自分の好きなものがわかってきます。

私の場合だとナチュラルで、ブルーグレーの色味のものの画像が多くなりました。

そこでオーダーキッチンの色はブルーグレーで造りたいと決めて、それに合うよう部屋の壁紙や照明なども決めていきます。一番のメインが造作キッチンなので、それに合うようなインテリアにしたいと思うとダイニングテーブルや照明などの色味も決めやすかったですし、床は樺桜のフローリングを使いたかったので、それに合わせて木目も選びました。

リフォームの手配:自分で大工さんとやり取りする

イメージがまとまった後は、造作キッチンの打ち合わせとともに部屋をリフォームするために自分で決めるべきことをしていきます

普通リフォーム業者さんが間に入っていれば自分でそこまでしなくてもいいとは思うのですが、我が家は大工さんと直接やり取りしないといけないので、自分で調べて説明したり、大工さんに業者さんを紹介していただいたりしないといけません。

まず大工さんにキッチンをリフォームしたいということを伝えて、キッチンは自分で探したメーカーさんにオリジナルで造ってもらうということを伝えます。これがなかなかな伝わらないんですよね。普通のじゃダメなのかと言われたり…。

それで自分で書いた図面を持って行って、こういう風にしたいので床と壁と天井を大工さんに綺麗にしてもらって、シンクの場所とコンロの場所がここからここに変わるので水道屋さんとガス屋さんに工事してもらわないとだめで、さらに天井にダクトレールを付けてほしいし、コンセントを増やしたいので電気工事もしてもらわないとだめだという風に伝えます。

それと並行して造作キッチンに必要なコンロやシンクの蛇口、引き出しのつまみ、ダイニングテーブルや椅子、照明などを自分で購入します。そのほうがカードのポイントがたまって安く済みます。

めんどくさいですが施主支給お勧めです。

他にはキッチンに必要なコンロは造作キッチンを造るときちゃんと寸法が分かっていないとだめなので早めに決めました。

また我が家はコンロが2台なので換気扇も2台必要なのですが、天井が高いためきちんと煙を吸ってもらうためにある程度下げないといけません。そのため大工さんに新たに壁を作ってもらい高さを調節してもらいました。これも早めに決めておかないといけない箇所でした。

あとは吊戸棚のようなものを付けるために壁を補強してもらう箇所を決めておきます。戸棚の高さは最後まで迷ったので余裕をもって広めに補強してもらいました。

部屋の壁紙はネットでサンプルを取り寄せたり、大工さんにお願いして業者の方から壁紙カタログをお借りしたりして選びました。

今回使わなかったのですが、キッチンの壁のところに使おうかとタイルもネットでサンプルを取り寄せたりしました。

私自身はタイルがすごく好きで、インテリアとして取り入れたいなと思っていたのですが、実際に料理をするところに使って油汚れなどの掃除が大変じゃないかすごく気になりました。

これまでのキッチンもタイルの壁だったので拭けば綺麗になるのはわかっているのですが、どうしても目地が汚れていくのでどうしようか悩みました。黒やグレーの目地にすればいいとのアドバイスもいただきましたが、見えにくいだけで汚れているのは同じなことと、金額の面でもタイルを張るとなると費用が高くつきます。

結局キッチン前の壁は掃除のしやすさと費用の面を優先し、白いキッチンパネルを一面につけることにしました。これは造作キッチンをお願いしたメーカーさんにお願いしました。

さらに台所の隣に土間があるのですがそことの扉もずいぶん古くなっていたのでこちらも今回のリフォームで新しくしました。

我が家はどうも既製品の寸法では何一つ物が合わず、こちらの扉も結局オーダーメイドで造ってもらうことになりました。ただこちらは家具屋さんではなく、いつもお世話になっている建具屋さんにお願いしたので、当初希望していた色味は出来ずにナチュラルカラーの扉になりました。

そのほかにやったことといえば、電気工事をするのでせっかくなら天井にダクトレールを付けてもらおうと考えました。

位置としてはカウンターの上に一か所とダイニングテーブルから食器棚までに一か所の計二か所に埋め込み式のダクトレールを入れてもらいました。そのため造作キッチンの打ち合わせ中にカウンターの位置やダイニングテーブル、食器棚の位置はだいたい決めてしまいました。このように決めることはたくさんありました。

決めた後も実際現場で変更する箇所や、決めていなかったことなども出てきます。

完璧にとははじめから出来ないと思いつつ、出来る限りのことを準備してリフォームを迎えます。

今回のまとめ

キッチンリフォームのイメージを膨らませる
理想のオーダーキッチンを造ってくれるメーカーを探す
部屋全体のイメージを決める
リフォームの手配:自分で大工さんとやり取りする。

この4つをすればあとはリフォームにつき進むだけです!

次はリフォーム開始から完成までの記事になります。