こんにちは、kikoです。
今回は以前のキッチンと新しくなったキッチンを写真で見比べながら、昔ながらの古くて使いがっての悪かった『お勝手』がリフォームでどのように変わったのかを順を追ってみていきたいと思います。
以前のキッチン
我が家のキッチンは築120年ほどの母屋に増設する形で30年ほど前にできました。キッチンの広さは14畳ほどの長方形で、北側に位置しています。
上記の写真が以前のキッチンの普段の状態です。
天井からはずらりと収納棚がぶら下がり、当時から2世帯住宅だったためコンロとシンクが2台ずつある、ブロックキッチンを組み合わせたU字型キッチンでした。
収納はたくさんあるのに、収まりきらないものがテーブルの上やシンクの上に溢れかえっています。
なぜこんな状態になっているのか。
それは天井から吊り下げられた収納は高すぎて使い勝手が悪いため、10年以上使われていないようなものしか入っていないこと。
シンク下収納は使っていない鍋などもごっちゃに入っていてパンパンなこと。
食品のストックを買いすぎていることや、使わない食器が置いてあること、キッチンに必要ないものまでとりあえず置いていることなどがありました。
以前のキッチンの不便なところ
当時はたぶん導線なんてものを考えてキッチンは作られていないので、このキッチンは日常で一番使う場所なのにいろいろと不便なことが多い場所でした。
例えばU字型のキッチンの真ん中には義父がもらってきた事務用机が普段使いのダイニングテーブルとしてどんと置かれていました。
このテーブルは900×1700くらいあるため広いんですが、広すぎるため通路が狭く、人が座ると後ろを通りにくくなっていました。
冷蔵庫のものを取るにしても、ポットのお湯を入れるにしても、オーブンレンジを使うにしても座っている人に椅子を引いてもらわなければいけない状態は地味にストレスです。
そして食器棚はこのキッチンだけでなく隣のダイニングルームにもあり、食事を用意するときはいつも二部屋を行き来しなければいけませんでした。
また整理整頓がされていないため、同じものがいろんな場所で重複していたり、モノが多いため埃がたまっていても掃除がし難かったり、買ったことを忘れて賞味期限が切れているものがたくさんあったり。
また床下収納に関してはここ10年は絶対に開けられていないだろう状態でした。
さらにガスコンロは置き型タイプのものが二台並んでいたのですが、くっついて置いていたため、大きい鍋同士だと当たってしまい使い勝手が悪かったり、換気扇は天井が高いためきちんと油を吸ってくれませんでした。
もともと掃除だけでなく整理整頓も苦手な義家族。
30年の間にいろんなものが溜まりこんだ凄まじいキッチンを作り上げていました。
結婚してから何度か賞味期限がずいぶん昔に切れているようなものは捨てたり、いらないものは問答無用で捨てたりしていましたが、それでも毎回この状態に戻る状況に私も途中から諦めていました。
今さらですが、この写真を見るとすごいところで食事をしていたなぁと思います。
これではどれだけおいしい食事を食べて、会話が弾んでもキッチンで寛ごうなどと思うことはありませんよね。
そんなモノに溢れ、きれいになることなどないと諦めていたキッチンがリフォームすることになり生まれ変わりました。
キッチンリフォーム工事前のお片付け
キッチンリフォームの工事が始まったのは今年の5月、ゴールデンウィークが明けた頃からでした。
その前にモノが溢れていたキッチンを片付けることからしなければいけません。
写真を見てもらえばわかりますが、ものすごいモノの量です。
まずはそれを片付けて、その後一応すべて壊すにしても掃除する必要があります。
これを主人と二人でやるのは心もとなかったため(私は妊娠中だったため)、実家の母に応援を頼みました。
もちろん義父母は戦力外です…(笑)
母が2日間ほど手伝いに来てくれたおかげで、なんとかあの散らかったキッチンがこんなにもすっきりと片付きました。
モノがなくなるだけで、こんなにも気持ちのいい空間になるなんて…と主人とびっくりしたのを覚えています。
視覚から入ってくる情報量が多すぎるのはやはり疲れるのですね。
キッチンの解体工事と床・壁・天井のリフォーム工事
キッチンの中のモノがすべて片付いた次の日から、キッチンの解体工事が始まりました。
我が家のキッチンは壁にはタイルがびっしりと貼られ、天井からは吊り下げ収納がこれでもかと付いている、解体作業が見るからに大変なキッチンです。
朝から大工さんや水道屋さんが来て、2日間ほどかかり今まであった設備をすべて撤去してくれました。
その後壁も床も天井もすべて新しくするため、今まであったものを剥がしてもらいました。
古い家のリフォームではこの段階で床下などに白アリの被害などが見つかる場合もあるらしく、そこを心配していたのですが、どうやら我が家は大丈夫だったみたいです。
床下の柱もすごくきれいでしっかりしていて、まだまだ使えそうな状態でした。
ただ床は高さを下げてもらうため、きれいな状態でしたが剥がしてもらい作り直してもらいました。
壁は30年前の合板に比べるときれいなものに変わり、壁付けの収納をつけてもらうため強度もたしてもらっています。
天井は既存のものの上に貼ってもらうことができたので、解体費用が減りました。
天井に関してはダクトレールを埋め込んでもらうためにこの段階で切り込みを入れてもらいました。
それからしばらく間が空いて、壁紙が貼られ、照明器具を設置しました。
それがこちら↓の写真です。
壁の色や床の色でだいぶ雰囲気が変わりました。
正面の壁はキッチンパネルがまだ貼られていませんし、まだコンセントがつけられていないため配線が出ていますが、今までのキッチンの面影はすでにどこにもありませんでした。
空間も広くなったように感じましたし、白い天井と壁で部屋全体が明るくなりました。
キッチン搬入
そして8月に入り、キッチンが搬入されました。
完成したキッチンに関しての記事はこちら→『我が家のオーダーキッチン』
キッチン本体が入っただけで、部屋自体はまだ完成していない状態です。
しかし雰囲気は出ていますよね。
今までのキッチンがどんなものだったのか忘れてしまうくらい、イメージ通りのキッチンです。
(我が家のキッチンは『F-FURNITURE』さんで造ってもらいました)
キッチンが設置されてから2日後。
コンロと換気扇も設置してもらいました。
そして、新しい冷蔵庫やダイニングテーブル、食器棚なども揃いました。
キッチン完成
白い壁にブルーグレーのキッチンが映えるお気に入りのキッチンが出来ました。
床はカバ桜という素材で、作業台と食器棚のカウンターも同じ素材を使ってもらい統一感を出しています。
我が家はコンロを2台設置しているため、900㎜の換気扇も2台設置したのですが、意外に換気扇の色がキッチンのブルーグレーと近いため、そこまで存在感が出ずに済みました。
完成したキッチンは以前よりも収納スペースはたぶん減っていますが、いらないものは捨て、キッチンの計画段階で使うものの場所を決めていたので、すべてゆとりをもって収めることができました。
また導線もしっかり計画したおかげで、調理も配膳もとても楽になりました。
今写真を見返しても、あんなに散らかったキッチンでよく平気だったなと思うほど、今のキッチンが快適すぎて、こんなにもリフォームで快適になるのかと驚きとともに喜びを感じています。
まとめ
キッチンのリフォームをする前はわからないことだらけでした。
我が家のような古い家のキッチンがどのように生まれ変わるのか、正直言って想像もつきませんでしたし、どれだけネットやインテリア本を見ても、参考になるものは見当たりませんでした。
でも実際にやってみて、ここまで変わるのか、変わることができるのかと驚きました。
自分の中で2年以上温め続けたキッチンのイメージが形になり、家族団欒できる場所になる。
本当に嬉しいことです。
我が家には犬が二匹いますが、この子たちもいつも誰かがいるこの場所が大好きになったようで、いつもここにいます。
そういう人も犬も居心地がいいと感じられる場所になって、リフォームをして本当に良かったと思います。
この先30年ほどこのキッチンを使い続けたあと、もう一度くらいその時の自分にぴったりのキッチンを作りたいなと思います。
キッチンも、そして家も、自分たちのライフステージとともに変化していくのが理想です。